Financial Times 紙4/12/2013 は、開城工業団地の生産停止で両国に損害が出ていると報じている。同工業団地内での工場経営者が言うに3年前まで北朝鮮の工員は伝統的黒白の服であったが、最近はジャンパーを着ているという。女性の化粧品も良いものを使ってきているという。
開城工業団地は2004年に設立され、二カ国間の経済協力のモデルケースであった。しかし、先週から韓国労働者の入場を禁止し、今週には操業を停止した。これにより、各工場の損失が雪だるま式に膨れているという。韓国側は損失を最小限にするために原材料や仕掛品を韓国に持ち帰っている。
工業団地閉鎖はこの9年間で初めてで、2010年に韓国の軍船が沈められ、韓国の島が砲撃され両国の緊張の高まった際にも操業は続けられていた。突然の操業停止で韓国の120社が影響を受けている。これらの投資額は5億ドルである。衣類、靴、時計などの消費財が製造されている。昨年の生産額は4億7,000万ドルで、中国の4分の1の北朝鮮の労働賃金月67ドルを利用して小企業でも利益が出る仕組みになっていた。このまま続けば会社は倒産するとの声も出ている。
多くの専門家は、北朝鮮は開城工業団地を閉鎖しないと考えていた。年間利益1億ドルであり、北朝鮮第三の規模の都市であるからである。閉鎖が続けば、開城に住む20万人の生活が危うくなる。職を失い、代替の仕事は無い。
(by 北朝鮮株ドットコム)
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